446 インブラの宿屋
今俺は、あまり気分がすぐれない、
なぜなら、うちの領主がインブラに、
宿屋をやる事を許可したからだ。
飛び地は、管理がしずらいからだ。
なんで許可をしたのか、理由が不明だ、
それに、あそこは臨時の宿屋として作ったので、
調理施設とかがない。
向こうで、調理して宿泊客に出すのは問題ないが、
あのガエウのことだ、こっちで出してる料理を、
出して欲しいと言って来る筈だ。
噂をすれば、ガエウがやって来た。
「星野殿、カトリセンコウなるものを貰い受けに来た」
「あ、それでしたら、そこに100箱用意しました、
説明は、そこの紙に書いてありますので、
お持ち帰りください」
「おお、結構あるな、それで相談なのだが」
「せっかく向こうで宿屋を開くのだ、
何か目玉が欲しいと思うんだが何か良いものはないか?」
「さあ、特にはないと思いますよ」
「私の領地は、海産物が名物でな、特に牡蠣と鮭が有名だ」
「この間、居酒屋というところで、牡蠣フライというのを食べたのだが、
すごく美味かったのだが、あれを名物にしたいのだがどうだろう?」
キタ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━!!!! キター、
自称食通は、どうやって作られているのか知りたがる、
しかも調理法を教えろときたもんだ。
「作り方は、超機密事項です」
「それに、教えたとしても、牡蠣の火入れは、
職人の腕が必要なので無理です」
「それは、大丈夫だ、うちの領地には、
腕の良い料理人が五万といる」
「すぐに、火入れも収得できるはずだ」
「それでしたら、その料理人を呼んで、牡蠣フライを食べてもらえば、
どう料理したものか分ると思いますよ」
話は物別れに終ったが、引き下がる玉ではないだろうな。