439 魔導大会本選
本日は、魔導大会の本選だ。
会場に行く前に、先生と生徒と朝食を食べている、
要望で、朝から肉だ、
王都の食事には、ほとんど肉は入っていないらしい。
皆、応援に行きたいと言っていたが、
ガエウのコネでも2枚しか取れなかった。
今、魔法使いユンケと戦士チェンシーと俺で、
今日の予定を朝食を食べながら話し合っている。
魔法射的は問題ないが、魔法破壊をどうするかである。
魔法射的が1位でも、魔法破壊が2位だと、
魔法射的が2位で、魔法破壊が1位の方が総合優勝するらしい。
銃の弾をヘルハウンドにすれば優勝するだろうが、
あれを出したら、間違いなく戦争に利用される。
これは、戦士チェンシーも同じ意見で、
あれは止めた方が良いと言って来た。
M32グ○ネードランチャー回転銃は、
1分間に6発撃てる、ほとんど全段命中させれば、
ボロボロになるが、審査員が燃やし尽くしたのと比べ、
どう評価するか微妙だ。
なんせ、こっちはアウェイである。
まあ、同じ国の仲間だし判定負けなら諦めることにした。
魔法射的は予想通り、ユンケが1位、
王立魔導士が2位だった。
魔法破壊の方で、ちょっと問題があった。
王立魔導士の標的の藁人形が、余り水を吸っていないのである、
対してユンケの藁人形は、水も滴る仕様だった。
気付いた俺は、不正は許さんとばかりに、王立魔導士の藁人形を、
パーティクルでユンケの藁人形と同じ物にしてやった。
当然水をたっぷり含んだ藁人形は燃えずらく、
なんと王立魔導士は、マナが枯渇して倒れてしまった。
結果、魔法使いユンケの総合完全優勝という形になった。
おめでとうと言っておこう。