432 王都観光
王都に修学旅行に行く事になった俺たちは、
準備をしていた。
行くのはタチアナ学園の最上級生だが、
引率の教職員がもめた。
両お嬢様方が、嫌がったためである。
当然、王都に行けば、独身の女性だ、
婚姻の話が持ち上がってくる。
今までは、格式は高目だが、南部の田舎者との評価だったが、
今では経済的に、飛ぶ鳥を落とすほど絶好調で、
貧乏下級貴族は、ぜひとも仲良くなりたい存在だ。
ちなみに、ガエウ侯爵の次男、三男は、
両お嬢様にアタックして、玉砕をしている。
嫌がっていたお嬢様たちだが、両親からの、
猛烈な押しに負けて、王都へ行くことになった。
特にはいらないのだが、ガエウ侯爵の領地に行くので、
ガエウ一家も帰還となる。
★ ★ ★
ガエウ侯爵の領地に着いた俺たちは、認識阻害の封印を解いた、
寄宿舎の前で、ガエウ一家と分かれた。
寄宿舎に部屋割りと荷物を置いた俺たちは、
王都に観光に行くことにした。
一応2階建ての馬車は用意してあるが、
まだ馬がいない、明日ガエウ侯爵が用意してくれるそうだ。
とりあえず今日は、内緒で王都へショートジャンプすることにした。
王都は、城塞都市だ、特区だけが堅牢な壁があるが、
その他の地区は、仕切り用に柵がある程度だ。
一応、王都に入場の際には、検問があるみたいだが、
一般検問と貴族検問があるらしい。
当然お嬢様2人もいて、なにやら証明書を出したら、
王都に全員すぐに入れた。
つづく。