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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第六章 夏祭り編
429/518

428 上機嫌の公爵

 ルガトルポ公国スボン州公爵領主、

モウラシア・ミグエルは、上機嫌だった。


 祝賀金の御布令により、税収が増えたのと、

要らない老人たちを放出したことによって、

福祉に掛かる金が減少したからだ。


 「どうじゃ、ロペス、鬱陶うっとおしい老人は減って、

祝儀で財政も潤う、まさに一石二丁だな」


 「さようでございますな」

 「ただ気になる点が一つありますが」


 「ん、なんだ」


 「祝儀を払うのを、嫌がる者が他州へ移動しておりまして、

人口が少し減っております」


 「ふん、わずかな祝儀も払えん貧乏人は、

こちらから願い下げじゃ」

 「それより、例の葡萄酒は入手できたのか」


 「出入りの商人ががんばりまして、ある程度の量を確保できました」


 「うむ、今晩の食事に出すように」


 「はは、料理長に申し付けておきます」


 まったく困ったもんだ、あの葡萄酒は、

公爵の大嫌いなアレーナ産なのに、美味しければ飲むのか。


 それにしても不思議だ、南国で葡萄畑など聞いたことがない、

もしあったとしても、どうしてあんなに美味い葡萄酒ができるのだ?


 それにうちの人口の流失の、ほとんどはあの、

セブンスターダンジョンに行っているみたいだ。


 最近では、うちの屋敷を上回る、立派な屋敷があると聞く、

しかも王都にしかない、学校を模したものまであるという、

間者を放って、情報を仕入れているが、中には帰ってこない者もいる。


 近いうちに、私自ら視察におもむかないといけないだろう。

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