427 セブンスタービーチ
私の名は、オリベイラ、ここセブンスターダンジョンの、
砂浜で、臨時職員をやっている。
契約は、この夏いっぱい、給金は1日1万ドラ+歩合だ。
給金はたいしたことがないように見えるが、
出勤は自由で、合計で6時間働けば良い。
なにより、歩合が凄い、お客さんから注文された、
商品の代金はすべて懐に入れていいという破格の条件だ。
つまり、売れば売っただけ、私は儲かると言う事だ。
当然、店の利益はないけれど、ダンマスに言わせると。
「砂浜に客寄せだから、別にいいんだ」とのこと、
確かに、砂浜に多くの人が出ている。
その代わりに、既製服を着なければならない、
この既製服が結構、露出が多い服で、
ちょっと恥ずかしい。
しかも、首から背中にかけて、商品の名前と値段が入った板を、
ぶら下げて砂浜を歩かなければならない。
砂浜には、大きな傘(丸机付き)と長椅子が、
無料で置かれており、簡単な飲み物程度は置ける。
平日は、大きな傘(丸机付き)と長椅子がそのままだが、
日曜日になると、水着大会の為に綺麗にかたされる。
日曜日は、無料で食事が配られるので、私たち売り子全員が休みだ。
今度、店の既製服を着て、水着大会に出てみようかな、
参加するだけで、5000ドラゴン食事券は美味しいし、
本命のいなくなった、今週ならインゴッドの好機かも。
お忍びで、どこかの商家のボンボンとか、貴族もこのビーチに、
来ているみたいだから、上手く売り込んで、玉の輿もありか。
まあその為にも、今はガッツリ稼がないと・・。
「ビールに、サンドイッチはいかがですか」