426 新婦女子の噂
婦女子の噂。
「ねえねえ、今食堂の配膳係りをやっている、
シルビアさん見た?」
「ダンマスがこの間、買った例の奴隷おばあちゃんでしょ」
「それがさ、あのダンマスが『魔改造してやる』、
とか言って、治療をしたら、もう別人」
「顔とかも整って、肌も綺麗になり、
10歳いや20歳位若返って見えるのよ」
「今、うちでもその噂で持ちきりよ」
「あれで、50歳とか言っているけど、本当なのかしら、
そうだとしたら、絶対詐欺よ詐欺!」
「私も、このダンジョンに来て、
だいぶ綺麗になったと思うけど、あれはないわ」
「副院長の、エンゲンさんなんて、
もうこの町以外では生きていけない、とか言ってるし」
「確かに、今外に出ればちょっと暑いけど、
部屋に入れば、空調?とかいうので涼しいし」
「食事はどの店も美味しいし、遊べる遊具も多いし、
週末の噴水とかいうのを、見るだけで楽しいし、最高だわ」
「最近私は、おなかの辺りがちょっと大きくなってきたみたいなので、
ダンマスに魔改造してもらおうかしら」
「何、その言い方、まるでダンマスの子供を授かったみたいな」
「あんたのは、美味いものを食べて太っただけでしょ」
「う・・、しょうがないでしょ、特にデザートとかいう甘味は、
至高だわ、あの値段であれを食べられるのは、ここだけだわ」
「ねえ、仕事が終ったら、ホテルのパフェ食べに行かない」
「え、混んでいるんじゃないの?」
「ちょうど、仕事が終った頃が、空く時間で穴場よ」
「じゃあ行く!」
その後、婦女子2人はホテルに向かいましたとさ。