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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第六章 夏祭り編
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420 スーパーばあさん

 私の名前は、シルビア。


 ついこの間、スボンのバカ公爵のおかげで、

債務奴隷となって、セブンスターダンジョンにやって来た。


 もう歳も50、残りの人生も消化試合みたいなもんさ。


 若かった時は、男どもが、蝶よ花よと、

私に群がってきたもんさ、でもそれは、昔のこと。


 男と喧嘩をして、前歯を折られてからが、運のつき、

私の人生、下降の一直線、どん底行きだった。


 前歯がないので、歯を見せて笑うことも出来ない、

私は、心身ともに荒んでいった。


 そんな中、ここのダンジョンマスターとか言うのが、

声をかけてきた。


 「あらあ、前歯がないのね、女性だとちょっと辛いでしょ」


 なんだこいつ、ちょっと無神経なやつだな。


 「前歯位なら、上級ポーションで治ると思うから、

とりあえず、飯を食って治療しましょう」


 はあ? この若造は何を言っているのだ?

私は、奴隷だぞ、別に歯がなくても仕事は出来るし、

特に治す必要はない。


 ましてや、上級ポーションは、貴重で値段も高い。


 とりあえず、こいつが私の主人みたいだから、

言う事を聞いて、ポーションを飲み、飯を食べた。


 なんでも、中華とかいう料理らしいが。

私が人生の中で食べたものの中で一番美味かった。


 私ともう1人の男は、病院とかいう、凄く綺麗な建物に連れて行かれ、

これまた凄く綺麗な寝床に、寝て上級ポーションを飲むように指示された。


 「これを飲むと、半日は寝ることになるから、その頃また来るね」

と言って、ダンマスは帰って行った。


 目が覚めた私は、びっくりした、あのダンマスが言った通り、

前歯が生えていたのだ。


 私は、自然と涙が出て来た。


 つづく。

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