414 戦後処理
「で、動けなくなったこいつら、
マスターどうするんですか?」
「大三元帝国の人間だから、向こうに帰ってもらおう」
「ちょうど、前に、じいさん、ばあさんを強制送還した、
魔法陣の場所分かるから、そこに送り込んでやろう」
「こいつらに、人徳があれば、誰かがエリクサーとか、
飲ませて治してくれるだろう」
「そ、そうですね」
「じゃあ、そこに転送の魔法陣張るから、
そいつら放り込んでね」
放り込まれた、四暗刻たちは消え去って行った。
「マスター様、今回は誠にありがとうございました」
「このような形で意趣返しができたことに感謝します」
「そう、よかったね」
「しかし、あのような新兵器を持っていたのは侮れませんな」
「新兵器? 何?」
「あの、臭い爆発弾ですよ」
「ああ、あれね」
う、あれ作ったの俺ジャン、ちょっと不味いな。
「折角勝ったんだから、祝勝会でもやろうか」
「奮発して、ちょっといい肉出してあげるよ」
「え、本当ですかい、やっぱりマスターは最高だ!」
その横で、まったく出番のなかった魔王さんが、
ボーーと佇んでいたので、後で元気付けてやろう。
★ ★ ★
その頃、元大三元帝国では。
「おーい、こんなところで人が行き倒れているぞ」
「とりあえず、詰め所には連絡しといてやるか」
その後の、四暗刻の行方は誰も知らない。