410 元魔王軍VS四暗刻4
俺は予定通り、助けを求めた。
「誰か、たーすーけーて」
「あれ、こいつまだ喋れるのか」
「どの道、死んでもらうんだ」
と言って切りかかってきた。
「おい、お前たち、うちのマスターになにをしている」
突然現れた、魔王軍団に、四暗刻はびっくりしている。
「なんだあ、突然魔物が現れやがった」
「ん、見覚えあるぞ、おめえ魔王のチャンチングウじゃねえか」
「こいつは、やべえ、何でこんな奴がここにいるんだ」
さすがに戦場で生き延びてきた第六感からか、
俺を人質にとりやがった。
「あら、魔王様だけじゃなくてよ」
「朱雀のツーチェここに、推参」
「ワシを忘れてもらっては困るな」
「青龍のラン・スウデロンここに、推参」
「誰が呼んだか知らないが、鉄壁の守護神」
「玄武のシャンウーとは、俺様のことだい」
「四天王のトリを勤めるのは、この俺」
「白虎のバイスデ・ラオフウ様だ、よく覚えときな」
おいおい、カッコよすぎだろ、お前たち、
そういえば、言葉が分らないはずの時代劇とか見てたなあ・・。
「おい、魔王たちよ、こいつの命がどうなってもいいのか?」
「・・・」
「ここは、ひとつ取引といこうじゃねえか」
「おれたちが、安全なところまで逃げたら、
こいつを無事釈放してやる、それでどうだ」
「お前たちが、外道なのは、何回も戦ってきた我らが知っている」
「そんな安い台詞にのるとでも思ったのか?」
つづく。