395 修学旅行の下準備
俺は、修学旅行の準備で忙しい。
現在、自称食通の、ガエウ・シルバ侯爵と打ち合わせ中だ。
「ダンジョン協会からは、航路の認定も貰いましたので、
とりあえずインブラ郡に一緒に行きましょう」
「で、どうするのだ、うちの屋敷に5~6名なら住めるが、
それ以上となると無理だぞ」
「それで、領地内に一時的に、寄宿舎を建てて、
そこに住んで、王都に行こうかと」
「一応許可を貰いたく、相談をしている訳です」
「今から建てるのか? とても夏祭りには間に合わないだろう?」
「いえ、その辺はご心配なく、1日もあれば出来ます」
「そ、そうなのか、まあできるとして、どうするのだ」
「まあ、それで一緒に用地の相談をしたいと」
「インフラの関係もありますので」
「インフラ?」
「インフラとは生活の基盤に、なるものの事です」
「まあいい、その代わりに土産をたっぷり貰えれば」
「あ、それと妻の奴が、そんな美味しい物、
田舎にあるばずわございませんですわ、
とか言っているので、食わしてやりたいのだが、出来るか?」
「分りました、できるだけご要望にお応えしましょう」
こうして、俺はガエウ・シルバの領地、インブラ郡に、
一緒に行くことになった。
つづく。




