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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第六章 夏祭り編
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390 死の旅立ち

 私の名は、ドレイド、スボンの奴隷商人をやっている、

え、それは前に聞いたからいい・・。


 今回スボンの町に、御布令おふれが出た。


 「この度の、ミグエル公爵とカラダ女公爵ダッチスの、

結婚祝いと、懐妊祝いを執り行うと」

 「ついては、領民全員が祝賀金を出すように」との御布令おふれだ。


 一応、30歳以下の未婚者は免除すると書いてある。


 「おいおい、これじゃ金のない、じいさん、ばあさんが、

俺のとこに金借りにくるじゃないか?」


 案の定、この御布令おふれが出た後、どんどん、

債務奴隷希望者が、俺の元に現れた。


 「まいったな、セブンのマスター、じいさん、ばあさん、

受けてくれるかなあ?」「駄目だと大赤字だ」


 というよりも、本来労働力として期待できない、

じいさん、ばあさんは値段がつかない、

そのくせに、300万ドラゴン貸してくれとか無茶言ってくる。


 今回の祝賀金は幾らとは言われてないが、一人頭10万ドラ以上らしい、

したがって、10万ドラでもいいという奴だけ、債務奴隷とした。


 10万ドラ貰って、タダでセブンに行けるのなら悪くはないはずだ。


 セブンのマスターは気前がいいので、

買ってくれることを信じて連れて行こう。


 万が一駄目でも、あそこの商品を買って帰ってくれば、大分元は取れるはずだ。


 こうして私は、前に買ってあった子供たち4人と、老人8人、

護衛1名、私も入れて合計14名で、馬車に乗りセブンスターへ向け旅立った。


 途中ゾレスの町手前で1泊、ヴェイロの町手前で1泊の、

合計2泊3日の野宿の旅だ。


 ヴェイロの町に入ろうと朝起きたら、1人の老人が起きて来なかった、

南国といえど、夜は冷え込み寒い、多分心臓麻痺だろう。


 なんとか合計13名が、セブンスターダンジョンに着いた。


 つづく。


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