376 ぺロブスカイト3
俺が、夏祭りに、水着大会だけでは弱いと思案をしていると。
他の領主から、クレームが入った。
「うちの、地元の酒場にもビールを卸してくれと」
「冷たい風の出る、魔導具もぜひ、よろしくと」
ニコス辺境伯のおっさん、自慢しやがったな。
実は、こうなるだろうと思い、迎賓館をパーティクルした時に、
目ぼしい洋館を5つばかりパーティクルしておいたのだ。
こっちでは、土地は一杯余っている、
どの領主邸も、新邸を作れるだけの敷地はある。
ニコス邸を魔改造したときに思ったのだが、
こちらは、暑いので風通しの良いように家が設計されている。
悪く言えば、クーラーを掛けているのに、窓を開けている状態だ、
非常に効率が悪い。
したがって、要望があり次第、領主邸の隣に新邸を作る予定だ。
部屋の数も、圧倒的に増えるので、使用人も一緒に住めるだろう。
洋館は、正面から見るとカッコイイのが多いので、
正面は、そのまま残して、見えない部分と敷地を分けている外周壁に、
ぺロブスカイトを貼りまくってやれば、電気量は賄えるだろう。
酒場に関しては、各領主たちと相談だな。
問題は、ビールサーバーをどうするかだな、
ビールサーバーのゴムホースは、常温で晒されているのと、
時間が経っている為、炭酸が弱くなり、捨てないといけない。
また、長期使用していると、ゴム臭とか劣化してくる、
まめな、洗浄が必要となるが、まあ無理だろう。
缶ビールでも、十分美味しいし、暫らくはそれで行くか。




