359 新たな奴隷2
俺が、スボンの奴隷商人から買った奴隷に食事をさせていると、
元勇者一行の、シュンさんたちから、声が掛かった。
「あら、星野さん、こっちに何か用でもあったんですか?」
「ああ、奴隷を買ったので、治療と食事だ」
「それより、こっちはもう慣れたか?」
「おかげさまで、もう慣れましたよ」
「食事は美味しいですし、町も綺麗ですから文句はありません」
「ただ、ホテルで出していただいた、甘味が食べたいなあ・・と」
う、聞くんじゃなかった、薮蛇とは正にこのことだ。
「わかった、甘味に関しては善処するようにしよう」
「それと、院長でしたっけ、バンバン上級ポーション使ってますけど、
あんなに使っていいんですか?」
「そんなに使っていたっけ? 週に1、2個でしょ」
「その程度なら、問題ないんじゃない?」
「上級ポーションは、今1個100万ドラ以上もするんですよ、
それを、貴族でもない平民に使うとは・・」
「うーん、俺の場合は、貴族も平民もあまり関係ないね」
「必要があって、使えるなら使うだけだ」
「それはそうと、明日の水着大会には出場しないの?」
「あ、それも言いたかったんですよ、私が出れば、
優勝間違いなし、なので申し込みに行ったら、
先着30名と言われて断られてしまいましたわ」
「予選会は、来週もあるからそっちでいいでしょ、
本音を言うと、そんなに集まるとは思わなかったんだ」
「まあ、他にも色々企画を考えているからよろしくね」
しかし、シュンさんって、もう30後半だろ?
何でそんなに自信があるんだ?




