034 惑星キョウ
この惑星の名は、キョウというらしい。
実は、もうひとつの呼び名もあり、京というらしい。
呼び名は、なんで同じなのに違うのかというと、
この星の、人口1位、ダンジョンランク1位の国と、
その取り巻きの国々が、自分らの星だということで、京と呼んでいる。
つまり、この星盟主は我々であると主張してるのである。
今、協会に帰るために、空を俺は飛んでいる。
ちょっと気になったのは、この星が暗いということだ。
なんでこんなに灯りが、少ないのだ?
スマホを凌駕するほどの、高度な文明があるのにもかかわらず、
協会の中と外とでは、世界が違う。
これは、イカ・タコ星人が残した、遺産なんだろうか?
この遺産を解析すれば、
地球に戻る方法が、わかるかもしれない。
とりあえず、俺は協会へと戻ってきたら、ちょうどダブラスさんが居た。
「あ、お帰りなさいです、モスクワ・ダンジョンはいかがでしたか?」
「ああ、良いところだったよ、結構勉強になった」
「そうそう、セルゲイさんより通信が入っていて、星野さんのことベタ褒めでしたよ」
「ぜひまた着てくれと、伝えてくれとのことでした」
「ああそれで、こちらから、お願いしたいことがあるのだが」
「はい、なんでしょう」
「俺が転送された、転送装置を見させてもらいたいのだが」
「はい、構いませんよ」
こうして、俺は転送装置を、解析することにした。