335 諜報員
俺の名前は、五瑠五大三元の諜報員だった。
モルゴンが大三元帝国から独立を企んでいたので、
その関連の諜報活動をしていた。
モルゴンにはモルゴン山を挟んで北側に海に面した、
館函という、小さな港町がある。
俺が館函を調査中に、大三元帝国が攻めてきて、
一時は大三元帝国の物になったが、諜報活動中に、
うっかり階段から落ちてしまい、怪我を負ってしまった。
療養をしていると、そこへジンギギスタンが攻め込んできて、
なんと、大三元帝国は負けてしまい撤退してしまった。
館函は、山に閉ざされているためか、
2回の戦火にもほぼ無傷だ。
体は大分良くなったのだが、帰る事が出来なくなってしまった。
そこへ今度は州公が攻めてきて、自国領にしてしまった。
一応州公は、大三元帝国の属国である、
俺は、大三元帝国に帰るのに好機と思い、モルゴン首都に向かった。
モルゴン首都に着いた俺は、半強制的に国境警備兵にされてしまった。
帰ろうと思ったが、国境が封鎖されており、食事もままならないので、
仕方がなく、臨時の国境警備兵を受け入れた。
ちなみに、そこで出される弁当とかいう物は、めちゃくちゃ美味かった。
大三元帝国は、いらなくなった、じいさん、ばあさんを他国へ追放している、
俺は、いくらなんでもそれはないだろうと思ったが、
仕事で渡された、魔法銃で迎撃をしている。
この魔法銃はすごかった、魔力のほぼ無いものでも使え、
尚且つ、殺傷能力は低いのに、撃退能力は高かった。
撃退する時には、じいさんばあさんに向かって出なく、
後ろから追い立ててくる衛兵に向かって撃てばいいので助かる。
最近では、この銃とかいうのに恐れをなしたのか攻めてこなくなった。
ある時、上官から、大三元帝国の近衛府に、
禁衛府が戦争をしているという情報を教えてくれた。
俺は近衛府には恨みがある、俺は闇夜に乗じて大三元帝国に戻った。




