032 セルゲイとの対面
地下2階に下りると、モンスターがいない。
しばらく歩いていくと、そこには2人の人がいた。
「お待ちしていましたよ、新人君」
「私の名は、セルゲイ・ガブロフだ、このダンジョンのマスターをしている」
「横にいるのが、秘書をやっているサキュバスのアレクセイだ」
「アレクセイです、お見知りおきを」
「立ち話も、なんだから、マスタールームに案内しよう」
このダンジョンのマスタールームは、地下20階にあるらしい。
ただびっくりしたのは、通路を歩いていくと、モンスターたちか頭を垂れていた。
へえ、ちゃんとモンスターの管理がしっかりしてるな。
まるで、開店と同時に入って行く、百貨店みたいだ。
地下2階のボスベアにつくと、普段はあまり使わないみたいだが、
この魔法陣で地下20階までゆくことが、できるみたいだ。
魔法陣を使い、マスタールームに着いた。
「しかし、この私にダンジョンについて教わりに来るなんて、
君は、中々のセンスをしているね」
「ちなみに、中銀平は知っているかね?」
「中銀平ですが、確かダンジョンランク1位の人だったような?」
「それが何か?」
「まあ、知らないのであれば、別に構わない」
「お茶をお持ちしました」とアレクセイさんが、
ビールみたいなものをテーブルに置いていった。
出された物は、飲む主義なので飲んでみた。
ん、ビールにしては、アルコールが薄い、前に飲んだことがある。
そうだ、これはロシアで飲まれている、クワスだ。
俺は「中々美味しい、クワスですね」と言った。