323 婦人服店2
噴水ショーは、大成功だったが、もう最終の馬車もないし、
歩いて帰るのかと思ったら、なんと一時難民になりやがった。
難民センターで無料の食事をして、一泊するつもりである、
生活の知恵というか、狡さだけはすごいと思った。
そうそう、リタ女将の提案で、夜中に腹が減った客には、
夜鳴きそばを出すようにした、もちろん無料だ。
翌日。婦人服店が開店した、今回は水着の普及が目的なので、
俺の取り分はない、もっとも今までの取り分も全然払われてない。
まあ、特に金が欲しい訳ではないし、金で特に欲しい物もない、
重金属の金とかは、中性子星爆発の跡地に行けばたくさんあるし。
開店前から、すごい行列だった、他で売られている服から比べると、
独特のデザインと機能性が良いみたいで、お嬢様たちが売り込んでいた。
あまりにも、お客が多いので入場制限もした、
俺には、婦人服の適正価格はまったくわからなかったが、
どうやら、そんなには高くないみたいだ。
しかし、洒落のつもりで入れといた、ゴスロリファッションが、
結構売れていくのにびっくりした。
逆に水着は全然売れなかった。
「コラ! ちゃんと水着売れよ」
「こりゃまじで、水着コンテストとか販売促進をしないと売れないな」
いったいいくらで売っているんだ?
「はあ? 10万ドラゴン、高! こりゃ売れんわ」
「ゴスロリは5000ドラゴン? ありえん!」
こりゃお嬢様たちは、水着売る気全く無いな、
そっちがその気なら、こっちにも考えがある、見てろよ。




