315 ドラゴンヨン来訪
俺が、ちょうど居酒屋のメニューを、
従業員候補と選定中にそれはやって来た。
このマナからすると、ドラゴンヨンか、
食い物の匂いに釣られてやってきたか?
まあ、丁度いい、ドラゴン夏祭り参戦を話そう。
ドラゴンヨンは、迎賓館の前にいた。
「上から見たら、立派な建物があったんで降りてきた」
「ああ、新しい領主邸だ、こっちも丁度話したいことあったんだ」
「今、料理の試食会をやっているから、飯でも食いながら話せるか?」
「ここの飯は、美味いからな願ってもない事だ」
「それで、俺に話したいことってなんだ」
「実は、そっちのダンジョンで夏祭りやるでしょ」
「それに、うちも参加してみようかと」
「ああ、あれか、あれは別にうちがやっている訳ではないんだ」
「協会と王家から頼まれて、先代がしょうがなく協賛してるだけだ」
ぐびぐび、「はぁー美味い」
「まさかとは思うが、出たいとか?」
「そりゃ出たいけど、出れないんでしょ」
「うん、出れない」「これ美味いけど何?」
「ああ、それは焼きとんの盛り合わせ」
「まあ、代理で誰か出そうかと、秘策もあるし」
「別にこっちに断らなくても、いいんじゃない」
「でも秘策ってちょっと気になるなあ?」
その後も、ドラゴンヨンとは、酒を酌み交わしながら談笑をした。
もちろん、こっちでも祭り、やりますよと、言っといた。
そうそう、ヨンから笑われながら、スカンクは止めたほうがいいと言われた。
優勝するつもりなら、毒として判定され失格になるかもしれないと。
確かに、あれは優勝できたとしても、うちの評判を落とすだろうな。
なにか良い策を考えよう。




