030 ふたたびダンジョンへ
色々ごたごたしたが、なんとかモスクワ・ダンジョンに入ることができた。
衛兵は、いやな顔をしていたが。
「入り口のあたりを、ちょっと見たら帰ってきます」と言ったら、
なんとか通してくれた。
俺はダンジョンの入り口で、「頼もう」と言って、
中に入っていった、挨拶は需要である!
★ ★ ★
セルゲイ・ガブロフ視点
「マスター、マスター、来ましたよ例の新人が」
「ちょっと遅かったな、道にでも迷ったか?」
「マスター、どうします」
「そうだなあ、ゴブリンあたりに相手をさせて、様子を見るか、
でも、あいつら頭が悪いからなあ・・、こっちの命令理解してないし」
ゴブリンが短剣をかざして、新人目指して切りかかっていった。
「あれ、ゴブリンに短剣とか、装備させてたっけ?」
「あ、でもキッチリガードしましたよ、マジックシールドですかね?」
「新人反撃してきましたよ、何かコインみたいなのを、顔に貼り付けてます」
「ん、どうしたゴブリンの動きが止まったぞ、スタンかパラライズの魔法か?」
「結構動きは、いいな・・、しかし剣と盾くらい持って来いよ」
「マジックシールドの魔法に、相当の自信があるんですかね?」
「おい、あいつ何してるんだ、壁を撫でまわして、隠し扉でも探しているのか?」
「早いな、もうボス部屋かよ・・、あ、ハイゴブリン瞬殺」
「あれ、とどめを刺さないな、刺さないと、下に行けないんだけど、どうすんだ?」
「うそ・・、絶対うそ、こいつ魔力で強引に下への扉こじ開けやがった、こいつヤバイ」
慌てた、セルゲイ・ガブロフは、急遽、星野敬太に会いに行くのであった。