306 間者3
おお、やっと俺のターンだ。
「マスター、間者≪かんじゃ≫みたいのがいますけど、
放っておいていいんですか?」
「構≪かま≫わんさ、服装からしてスボンの|間者≪かんじゃ≫だろう」
「あのバカ公爵にも、うちとは仲良くした方がいいですよと、
報告してくれると嬉しいんだが・・・」
「それよりも、飯食い終わったら、荷物馬車に積むぞ」
「へい、任せてください」
「あと、そろそろ襲撃がありそうだから、御者≪ぎょしゃ≫にも伝えておくか」
「本当に、この突起した物を押せば助けに来てくれるんで?」
「ああ、こっちが立て込んでなければ行けると思うぞ」
さてと、来週は例の水着ショップと再来週はスーパーの開店だ、
合わせて今週は、ホテル仮営業2回目だ、ちょっと忙しい。
さらに、再来週には、居酒屋も開店予定だ、
現在店舗スタッフは、ピザ屋やらで研修中だ、
早く難民を脱出してもらわないと困る。
もうコツは、覚えた、基本ダンレンジの場合、
ボタンを押して、出てくるのがピザか焼き鳥盛り合わせかの違いだけである。
あとは、俺がきっちり調整をすれば、うまくいくはずである。
さて、今日は時間もあるし、王都でコスタ・ダビに会ってくるか。
王都に行くと、すぐにコスタ・ダビは捕まった、
ただ返事はだめだった。
現在、アレーナから商品を仕入れている商会に、喧嘩を売るわけにはいかない、
喧嘩を売れるほどの、商会は見つけられなかったとのことだ。
また違う方法を考えよう。




