305 間者2
しばらくすると、ティマーが鉄鍋みたいのを叩いている。
モンスターたちが、球蹴り遊びを止めて戻ってきた、
なにやら料理らしきものが並んでいる。
モンスターたちから、「やったー今日は、俺の好物のステーキだ」
とかの声がする。
「おいおい、喋るモンスターは、将軍級以上じゃないか、
そんな強力なモンスターがいるのか」
「それに、さっきのモンスターたちの動き、あれも尋常じゃない」
そうこうしているうちに、さっき閉じていた門から、
大きな荷馬車が入ってきた。
馬車から降りてきた男は、ティマーに頭を下げて話をしている、
耳を澄ますと、「今モンちゃんたちの食事終ってから手伝わせるから、
ちょっとだけ待ってね」とか言っている。
しばらくすると、他の建物から人が出てきて、
大きな荷物を建物の前に並べている。
並べ終わったのか、ティマーのところに行き、
これまた頭を下げている、あのティマーは偉いのか?
しかし、こちらが風下なのか、さっきからいい匂いがする、
まさか、こんないい匂いの物を、あのモンスターは食べているのか?
しばらくすると、モンスターたちが、建物の前にあった荷物を、
馬車に積み込んでいる。
途中モンスターと目があった気がした、隠密の特技を持っている、
この俺でもこれ以上は危険かもしれない、退散することにした。
すこし遠いいが、向こうに建物が見える、
今度は、そっちに行って見よう。
建物の方に進んでいくと、多くの人の気配がする、
町は結構賑わっていた。




