299 大感謝祭7
領主たちが、焼肉で舌鼓を打っているころ、
俺は噴水の準備をしていた。
身内を覗く、一般公開は初めてなので、
スボンの孤児たちとか何するのみたいな顔している。
お嬢様がいないので、副園長のカロレ・コスタさんが、
子供たちをまとめて面倒みている。
夕方6時になったので、第1回目のスタートだ。
音楽に合わせて、噴水ショーが始まった。
子供たちはもちろんのこと、一般客もびっくりしていた、
本当は、もうちょっと暗い方がいいが、贅沢は言ってられない。
2回目まで時間があるので、飲食街の方を見に行ってみるか?
さすがに、馬車も無くなった事から、だいぶ空いてきた、
まあ、後40分位だか、らラストスパートで頑張ってもらおう。
俺が、噴水のところまで戻ってくるとも子供たちがまだいる、
カロレさんに聞くと、綺麗だったからもう一回見たいとのこと。
俺が、あと一回見たら帰って寝てくださいねと言ったら、
「はーい」と良い返事をしてきた、将来が楽しみだ。
2回目、3回目も無事終了した、マイケル&ミーシャは、
始まる前にホテルから出てきて、毎回観賞をしていた。
午後9時前になって、やっと領主たちが戻ってきた、
ジョゼ領主には知らせてあるが、他には知らせてない。
本日最終回の噴水ショーを実演した、
みんな口を開けて、呆けた顔して噴水ショーを観賞していた。
大感謝祭の初日は、まずまずの出来だった。