296 大感謝祭4
張り切って食べた私は、もようしてきた、用足しはどこか聞いたら、
あそこにある立派な建物の中にあるという。
私が、その建物の前まで行くと、女性の方が、
「初めてでしょうか」と声をかけられ、説明をしてくれた。
あまりの、綺麗さと豪華さに、出るものも出そうになかったが、
なんとか用を足した、なんなんだここは?
その後、夕食まで時間があるので、私たちは、
セブンスターダンジョンを散策することになった。
立派な学校やら公園もある、ちょっと変わった建物も立ち並び、
とてもこれが、地方の町とは思えない。
綺麗に整備された道を歩いていくと、正面に立派な建物があった、
なんでも、ホテルとか言って、週末には豪華な食事ができるらしい。
しかもホテルの前に、人工的に作られたような池がある、
これはいったい何なんだろう?
池をぐるっと回ると、ガラス張りの建物が見えた、
ガラスの中には、人の形をした人形が、女性の服を着ている、
王都でも、まったく見た事がない服だ。
私たちが、ガラスに張り付いて見ていると、
中から人が出てきて声を掛けてきた。
ギルド長が頭を下げている、
「こちらがアレーナ・ジョゼ辺境伯のひとり娘、タチアナお嬢様」、
「その隣がヤシリギ共和国サリラ辺境伯の一人娘、ニコス・ラザロウお嬢様だ」
「こちらが、うちの新人です、ご挨拶を」
「オリベイラ・デンベレです、よろしくお願いします」
「シルバ・ベチナです、よろしくお願いします」
「タチアナよ、よろしくね」
「ラザロウだ、よろしくな」
「立ち話もなんですから、ホテルでお茶でもしましょう」と言われて、
私たち一行は、ホテルに入っていった。
つづく。