表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第二章 ダンジョンの歴史
29/518

028 異世界でのお約束

 ダンジョン協会から地図をもらった俺、星野敬太は。


 上空を飛んで、セルゲイのダンジョンと向かった。


「確かこのあたりなんだが、上からだと、ちょっと分りずらいな」

「いきなり降りて、びっくりさせてもいけないから、ちょっと手前から歩くか」


 人気のない所に降り立って、ダンジョンに向かって歩いていた。


「兄貴、なんか変な格好をしたやつが歩いてきますぜ、どうします」


「ひとりか、しかも手ぶらかよ、本当にダンジョンに来たやつか」


「とりあえず、声をかけて、やつの出方次第だな」


      ★ ★ ★


「よお、兄ちゃんどこから来たんだ、この辺は一人じゃ危ないぜ」


「セルゲイというやつのダンジョンへ行こうと思っている」


「セルゲイ? この先にモスクワダンジョンてのがあるけど、それのことか?」


 そうか、こいつらダンジョンマスターの名前は知らんのか?

しかし自分の住んでいた首都を、そのまま名前にしているとは・・


「たぶんそうだろう、礼を言う」

と言って、立ち去ろうとしたら、案の定お声が掛かった。


「ちょっと待ちいや兄ちゃん、通行料と教授料を払わんかい」


「・・・・」


「なんや、見たとこ一人なのに、ずいぶん強気だな兄ちゃん」

 

 案の定、盗賊もどきは脅してきた。


 俺は、パペットの魔法を試してみた。


「控えおろーーう」「頭が高い」

「われは、さる協会より派遣されし、星野敬太なるぞ」

「頭が高い」「控えおろーーう」


 盗賊もどきは、全員が硬直をしてしまった。


「ええーい、頭が高いと言っているであろう」


 盗賊もどきは、その場で土下座を始めた。

どうなっているんだ、体がゆうことをきかねえ、勝手にからだが動きやがる。


「うむ、今回は見逃してやろう」と俺は言った。


 精神魔法系パペット、その名も「土下座」が発動した結果だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブクマ・ポイント評価お願いしまします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ