027 セルゲイ・ガブロフ
セルゲイ・ガブロフ視点
「マスター、ダンジョン協会より、連絡が入ってますよ」
「ん、いったい何の用だ」
「なになに、新人のダンジョンマスターが、ダンジョンについて、
まったく分らないようなので、ついては、ダンジョンの見学と教育をお願いしたい」
「はあ・・、そういえば、ついこの間、新しくダンジョンマスターを召還したんだったよなあ」
「しかしよう、まったくダンジョンのことが分らないやつを、召還するなよ」
「たく、ダンジョン協会、ちゃんと仕事しろよ」
「まあ、協会の要望にちゃんと応えてやらないと、うるさいからなあ」
「そうですね、死なない程度に遊んでやりましょう」
「ちゃんと手加減しろよ、傷物にでもしたら高くつきそうだからな」
「まさかとは思うが、ヤツの差し金じゃないだろうな」
「で、何時ごろ来るんだ」
「今日、明日中には、そちらに向かいますって、書いてありますよ」
「おいおい、今日、明日中てことは、転送装置使うのか」
「魔石もったいなくないか?」
「あ、空を飛んでくるらしいですよ、そのように書いてあります」
「空を飛んで来るって、大魔導士級じゃねえか、
そんなのが、ダンジョン分りませんって・・なに、それ」
同じ星から来たらしいというのは、読み飛ばされてしまった。