276 王都散策
結局は、ダンレンジは無償レンタルになって、
内臓の魔石使用後は、王家の方で魔石補充という事になった。
要望があった、レトルトカレーと日持ちをする甘味、
それと、ぶどう酒を御所網ということなので、
赤・白1ケースづつとソムリエ・ナイフ2個を献上してやった。
赤は、カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチャーノ・ダブルッツオ・ファルネーゼ。
白は、ドメーヌ・デュ・マージュ・ブラン。
ガエウ・シルバ伯爵のバカが、吹聴したに違いない。
その代わり、俺が王都の散策するのに、誰か案内をつけてくれと、提案をした。
ちょっと歩いて衛兵に引き止められた俺は、この調子で止められては、
まともに散策できないと思ったからだ。
たまたま、そこに居合わせた、騎士団長が私がと志願してくれた。
騎士団長の名前は、ペイリア・ヴァレンティンと言うそうだ。
「実は、貴校のことはロン様より聞いて、
一度は会ってみたいものだと思っておったのだ」
「勿論、ガエウ・シルバ伯爵からの噂も聞いている、
なんでもすごく美味い、調理法を知っているとか」
「とりあえず、俺のところから、見て回るか?」
騎士団長に着いて行くと、騎士団の練習場に着いた、
若い騎士たちが、一生懸命?練習をしていた。
「あれ、団長そちらの御仁は?」
「ああ、俺の知り合いだ、見学してみたいと言うので連れてきた」
「そうなんですか、ぜひ手合わせをしたいのですが、いかがですか?」
「見て回りたいところが、多数あるので、また次回にお願いします」
俺が、なんだこいつら大した事ないというのが顔に出てしまったらしい、
モンちゃんたちの、模擬戦を見ているのでしょうがないか。
「騎士団長、学校と孤児院を見たいのですが、よろしいでしょうか」
つづく。