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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第五章 大三元帝国
271/518

270 梅毒

 俺のところに、スボンのダンマスから連絡が来た。


 なんでも、早急に上級ポーションが3本以上欲しいそうだ。


 「はあ? なんで俺に聞いてくるんだ?」


 俺は、なぜかと返信をしたら、


 「詳しくは言えない、ロン様にお願いしたら断られて、俺を紹介されたと」


 ロンのやつ、面倒になりそうだから逃げたな、

しかたがない、やつのダンジョンに直接乗り込んで聞いてみるか。


 俺は、スボンのダンジョンに着いた、ダンジョンのマスターの名前は、

コスタ・ベンと言うそうだ。


 詳しい話をすると、例の托卵女子が出産後、そうとう男遊びをしたらしい。


 なんせ。イケメン大好き、公爵夫人の座も転がり込んで、絶好調だったから、

もう大変だったらしい。


 それで、その中の1人が、梅毒を持っていて移ったらしい。


 しかたなく、自分が梅毒治療用に、中級ポーションを6本用意したのだが、

婦人は3本きっちり飲んだが、公爵は1本飲んで治ったと思い、残り2本を飲まなかった。


 それで、その時の毒がまだ残っていたようで、再び発病した。


 良くあるパターンだな、治ったと思って、抗生物質、飲まなくなるやつだ。


 「ふーん、大体の内容はわかりました」


 「ふーんって、ロン様から勧められたけど、上級作れるの?」


 「残念ながら、上級ポーション作れます、ただ今回は、

うちの領主から渡すという方法をとりたいのですが、いかがですか?」


 「なぜ、領主から?」


 「うちの領主と公爵に貸しを作っておきたいのですよ」

 「世間に、公爵が梅毒でございましたとは、口が裂けても言えないでしょうから」

 

 こうして、うちの領主を挟んで、上級ポーションを5本渡してやり、

領主は貸しを作れたと大喜びだった。


 それにしても、恐ろしきは托卵女子、自分のことしか考えてないのかよ!



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