267 星野敬太の弱点
価値がないか・・・、彼、星野敬太の価値のある物とはなんだ?
彼は、支援をはっきりとは断らなかった、
価値のある物を見つければ協力してくれるはずだ。
そういえば、彼は何故アルゴンの孤児院を助けたのだ?
今では、孤児たちは、彼の庇護下にあるという。
ひょっとしたら、彼は女、子供に弱いのかもしれない。
正義の味方というのは、弱きを助け強きを挫くのであれば、
彼にとっての正義とは、女、子供を助け、
極悪非道な者を成敗することではないのか?
星野敬太の価値のある物とは、金ではない、
そうなると、今回、彼に価値のあるものは、
おそらくは難民の女、子供たちの救済だろう。
難民の女、子供たちのを集めて、
「助けてください、お願いします」と言わせれば、
きっと彼は、助けてくれるはずだ。
私は、商人でありながら任侠道も好きだ、彼とは馬が合うかもしれない。
★ ★ ★
後日、大浩宇から、また連絡が入った、
行ってみたら、難民が集められており、全員が俺に頭を下げてきた。
大浩宇のやつ考えたな、これでは断ることは、俺としては出来ない、
しかたがない、しばらくは支援してやるか。
ダンレンジで作れる弁当は、およそ20秒かかる、
弁当を取り出す時間、ボタンを押す時間も含めたら、1分間に、2個位だろう。
俺は、ダンレンジを10個貸し出すことにした、
1時間に1200個強の弁当を作れれば、難民たちに時間差で弁当が渡るだろう、
それ以上作れるようにすると、転売中が出てくるはずだ。
「ダンレンジを貸し出してやる、ただし1年間だけだ」
「その間に、経済を復興させろ、以上だ」
ちなみに、アルゴンの難民だった子供たちに、好評だった中華系を多く登録した、
崎○軒のシウマイ弁当とか炒飯弁当とかを、追加してやった。