266 戦後処理
ジンギギスタンの撤退により、州公はり領地を増やしたが、
軍部は頭を抱えていた。
2度の戦火でここまで荒れているとは・・・、これでは復興まで時間がかかる。
大三元帝国からも、書簡が届いた。
「我が大三元帝国の応援要請に、応えていただき感謝する」
「できるだけ、早急に明け渡して欲しい」
一応は、まだ州公は独立宣言は出してはいない、大三元帝国の傘下だ。
「当方もモルゴン奪還につき、膨大な戦費が掛かった、
ついては、この戦費を即座にお支払いいただければ、
喜んでモルゴンを大三元帝国に、お引渡しをしよう」
「戦費:50億両」
50億両とは、ドラにすると12.5億ドラ、
ダンジョンインゴッド小で1250本である。
もちろん、そんなには掛かってないし、中央にそれだけ払う余裕もない。
それに、それを見越して、事前に中央には、戦費はそちら持ちと書簡を出してある。
ここは、今回の最大の協力者である、州公大飯店の大浩宇に手伝ってもらおう。
★ ★ ★
「それで、大浩宇さんよ、アルゴンの再開発を任されたから、
俺に手伝って欲しいと・・・、で手伝うのはやぶさかでないが」
「どこを、どのように手伝って欲しいのか、具体案を言ってくれ」
「まず、早急にしなければならないのは、食料援助です」
「聞けば、星野様は、ダンレンジなる魔導具をお持ちとか?」
「その魔導具からは、無限に食料が出てくるとか」
う、誰だよダンレンジの事をばらしたやつは、協会か?うちのホームか?
「確かに、俺はダンレンジを持っている、ただ設置場所を選ぶし、
マナを使っているので、決して無限という訳ではない」
「それに俺にとっての価値がない、価値があるなら検討しよう」