264 紐付け
俺は、今州公の州公大飯店に来ている。
そろそろ動きがあるかなぁと思い、こちらに来たわけである。
そうそう、俺はダンジョンコアの複製を持ってこっちに来た。
通信で、そちらはどうか、変わりはないか連絡を入れた、
なんでもツーチェが魚の大物を釣り上げ、大喜びだそうだ。
いわゆる地球上のメールである、別に俺とかロンとかは、
ダンジョンコアがなくても生活していける。
しかし通信はあった方がいい、そこで今回、
ダンジョンコアの複製を持ってきてテストをしているのである。
州広大飯店の主人、大浩宇と話し合いをしていた。
「戦闘から逃れようとする、難民が国境に多数押し寄せてます」
「その数は?」
「およそ、3,4千人位かと・・・」
「それ一時的に受け入れはできないのか? どうせ攻め込んで領地化したときに、
戻せば良いだけでわ?」
「それは、可能ですが、僅かばかりとはいえ費用が発生します」
「わかった、その費用は俺が負担しよう、インゴッド50本で足りるか?」
「それだけあれば、当座はしのげるかと、うちの若衆にいって、
国境警備の連中に鼻薬を嗅がせましょう」
そこへ、番頭から連絡が入った、どうやら州公騎士団が出陣したらしい。
俺が、どんなものか見に行ったら、もう国境を越えて、
国境近くの村まで侵攻していた。
村にいるジンギギンタンの兵より多いにもかかわらず、
方円の陣を敷いており、チクチク遠距離攻撃を行っている。
「ほう、なかなかに面白い指揮官だな、ちゃんと前方に堀やら罠を設置しだしている」
「穴熊で守って、その間に遊撃隊で攻撃か?」
まあ、でもその前に俺が何とかしちゃうもんね、フフフ。