263 州公侵攻
アルゴン領 ジンギギスタン陣営
大三元帝国、アルゴン領は、大三元中央が撤退をしてしまい、
完全に、ジンギギスタンに占領され、ジンギギスタン・アルゴン領になってしまった。
しかし、元から侵攻の噂もあり、州広が途中から国境を閉じなかったことから、
かなりの人が移住をしてしまい、あまり人民は残ってはいなかった。
インチョキ教だけは、シャンヒー教に勝ったと大喜びだが、
これからの運営が大変だ。
本来豊かであるはずの森林資源が。度重なる戦火により壊滅状態にある。
選択肢は、おもに3つ。
※ この勢いに乗じて、一気に大三元帝国中央を叩く。
※ 大三帝国に臨時停戦をもちかけ、モルゴンに橋頭堡建設。
※ モルゴン自体に旨みがないので、撤退する。
結局占領したのに、撤退は嫌だと、インチョキ教が頑なに抵抗し、
かといって、大三元帝国中央を叩くだけの、資金も兵糧もない、
とりあえず、モルゴンに橋頭堡建設になった。
そこへ、州公の突然の侵攻である、正直州公が責めてくるとは思わなかった。
いざ戦って見ると、強いのなんの、特にこちらからの射程外から、
バンバン魔法を打たれて、打つ手がない。
こちらは、被害甚大なのに対して、向こうは、たぶん被害無しだ、
しかも向こうが絶対有利なはずなのに、積極的に攻めてこない?
急遽我々は、作戦会議を開いた。
騎士団長 「私は撤退を進言する」
筆頭大魔導師「我らは、魔力では負けていないが、
どうやらやつらは、かなりの上級魔石を使用しているみたいだ」
「我らに、同等の魔石が供給されれば、互角以上に戦えるが、
それが叶わぬ場合は、我らも撤退を進言する」
インチョキ教「まともに一戦もせず、撤退などしたら我らの沽券に係わる、
魔石に関しても、そんなに上級魔石は持っておるまい」
「とりあえず一戦してみて、数と士気で押し切ってはどうかな?」
騎士団長 「士気で押し切る? どうやって?」
インチョキ教「なあに、簡単なことよ、賤族のやつらに、働きによっては、
常族に階級を上げてやると言えば、やつら死に物狂いで戦うでしょう」
筆頭大魔導師「そんなこと言って大丈夫なのか?」
インチョキ教「働きを評価するのは、我々です、勝ったら数人上げてやれば、
文句も出ないでしょう」
騎士団長 「わかった、それでは我々は突撃しよう、
ただし私が、撤収を提案したのを忘れないで欲しい」