249 凌暁雨
最近の俺は、忙しい今週末には、ハンバーガー店とサンドイッチ店が開店予定だ。
難民の方も順調に増えてきて、なかなか使えそうな人もいるみたいだ。
さあ、と思ったら、また協会から連絡が入ってきた。
「大変お忙しいと思いますが、クンリョウさんの件で、
ご相談したいことがありますので、協会までご連絡をお待ちしております」
しかたがない、協会に行くか・・・。
協会に行くと、相変わらずワラワラと人が集まってくる。
「お久しぶりです、バリビューンさん、で、ご用件は何でしょうか?」
「実は、クンリョウさんの件で相談したいことがありまして・・・」
その後、バリビューンさんから、色々話を聞かされた。
「ようは、モルゴン孤児院院長、凌暁雨を、
州広の商人の元に届けて、復帰の意思ありを伝えれば良いのだな?」
「お願いできますか?」
「乗りかかった船だ、しょうがないやってやるよ」
俺はダンジョンに戻って、凌暁雨に話した。
凌暁雨は、快く承諾をしてくれた、勿論話が終わればこちらに帰ってくる。
問題は、ダンジョンの移転を使うわけだが、実は州広にもダンジョンがある、
ただ俺がついていくと、州広のダンジョンに何らかの嫌疑がかけられると思う。
もう一つの方法は、ちょっと遠くなるが、モルゴンの魔法陣へ移動し、
残りを歩いて行くという方法である。
俺は、凌暁雨のおばさ・・・おねいさんに、商店の名前を聞いた、
名前は、州広大飯店というらしい、飯屋かと思ったが、総合企業みたいだ。
そこで俺が考えたのは、州広大飯店の近くに魔法陣を事前に張り、
結界をほどこして、そこへ移動、用件が済み次第、魔法陣を撤去するというものである。
俺は、さっそく州広に飛んだ、州広大飯店と魔法陣の設置場所を探すためである。
つづく。




