241 警護要請
俺が、難民センター(支援所)にやってきたら、もうそれらしい人物がいた。
ほとんどの難民が、骨皮筋右衛門のようなのに、
播南豊尻姫のようにでっぷりしている。
何か、冒険者ぽいのに声を掛けて、自分をガードしてくれと言っているようだ。
難民センターを任せている、職員が俺に気がついて、「マスター」と言ってしまった。
「マスター?」「もしかしてこのダンジョンのマスターなの?」
う、本当のことは言いたくないが「そうです当ダンジョンのマスターです」と答えた。
「あらそうなの、あなたのお仲間に、私たち非常に迷惑を被っておりますの」
「あなたが、お仲間の代わりに、償って欲しいのですけれどもよろしいですか?」
なんで俺が償わなければならんのだ!
「どういった件でしょうか? 話が全然見えないのですが・・・」
「あなたのお仲間が、私の息子の素性をばらしてしまい、
私たちそれで窮地に追い込まれておりますの」
「それで、しばらくの間、あなたが代わりに、
私たちを保護し守ってもらえばよろしいの、簡単なことでしょ」
「お仲間と申しますが、俺はどこの集団にも属しておりません」
「問題があるならば、直接そのマスターに言えばよろしいのでわ」
「それができれば、私たちは苦労をしていません」
「それでは、警護をお願いしますので、警護料はいかほどでしょうか?」
おいおい、それがお願いする態度か、しかも警護するとは言ってないのに・・・。
でも、子供には罪はないからどうしたもんかなぁ・・・。
「母上、この男、母上が頼んでいるのに、ふてぶてしい態度許しておけません」
あ、前言撤回、親も親なら子も子か、しばらく放置だな。
「急用を思い出しました、警護でしたら、
そこにおられる方々に依頼すればよろしいのでは」
「それでは、失礼する」と言って逃げた。