213 領主からの依頼
話はちょっと戻って、ホテルレストランVIP室。
俺と領主アレーナ・ジョゼ辺境伯とで話し合いがあった。
「前に話したと思うが、そろそろ王都から使節団がアレーナに来るらしい」
「いつ来てもいいように準備はしてあるが、
問題はバイキング開催中の週末に来られると困る」
「万が一、バイキング中に来た時は、バイキング中止するか?」
「いえ、もう招待券も配布し終わってますし、それは無理だと思います」
「それに、かえって賑わっていた方が、好印象なのでは?」
「今回は、ピザ屋の方でも食べ放題企画してますから、かなりの人が来るでしょう」
「臨時ですが、近くに公衆トイレも作り、
難民の人に日当出すから説明しろと言ってありますから、何とかなるでしょう?」
「しかし、来たら驚くだろうな、まさか辺境の領主が、
こんな大豪邸に住んで、豪華な食事をしているとは夢にも思わんだろう」
「どんなやつがくるか知らんが楽しみだ」
「料理はこちらで用意しますから、接待の方はそちらでよろしくお願いしますよ」
「うむ、わかっておる」
★ ★ ★
もうバイキングもたいぶ定着をして、ほとんど無問題だった。
一部の女性が、大食い選手権みたいに、デザートを爆食していた意外はなかった。
ピザ屋の方も、ピザ屋の子供たちが応援で入ったみたいで、無問題だった。
前回、すべてもっていれた、タンブラーはピザと一緒に手渡しすることにした。
飲み物の方は、給水機と、今回特別にサイダー&強炭酸水を用意した。
ピザの油を舌の上からリセットするのは、やはり炭酸系が合う。
コーラにしようかと思ったが、黒い水ということで今回は見送った。