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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第五章 大三元帝国
212/518

211 雑貨屋2

 次の日、学園から帰ってきた、娘がお土産を持って来た。


 「おかあさん、今日家庭科とかいう授業があって、そこで料理の実習をしたんだけど、

その時の残りが出たので、持って帰っていいというから、貰ってきちゃった」


 「ちょっと冷めちゃってるから、温め直すね」


 雑貨屋の食堂に、カレーとナンが並べられた。


 「すごくいい匂いだけど、これは何?」


 「カレーとか言うんだって、あ、このとび○からスパイスをかけると辛くなるからかけてみて」


 「美味しい、これあんたが本当に作ったのかい?」


 「そうだよ、いつもおかあさんの手伝いしてたから、簡単だった」

 「先生にも、オリビアさん上手ですねって、褒められた、へへへ」


 「で、このスパイスも貰ってきたのかい?」


 「そう、いっぱいあるからくれるって」


 ちょっと待ってよ、このスパイス辛くて美味しいんだけど、

これ買ったら1万ドラ位するんじゃない?


 「で、おかあさん、今週の週末、レストランというところに手伝いに行っていいかな?」

 「なんでも、日当1万ドラ出て、さらにいつも食べている食事より良いのが食べられるらしい」


 わたしは、子供の経験を考え、許可をした。後で聞いたがすごかったらしい。


 店の方も、商工会の方から突然新しい荷物が入り出した、中には魔導具まである、

いったい、いくらで買って欲しいと言うのか?


 商工会が重い口を開いた。


 「最初に言っておきたいが、これから話すことは絶対に秘密だ」


 「商工会は、商品の価値が、いまいち分らないものが多い」

 「それで、原価を教えるので、利益を折半したい」

 「なお、売れないものに関しては返品もできる」

 

 「では、商品を見ていこう、まずこのタンブラーからだな、水をもらえるか」


 「このように水を入れると色が変わる」


 「魔導具のコップ!」


 「いくらぐらいに見える?」


 「1万ドラ位の価値はあるでしょうが、すぐ売るとなると5千ドラ位でしょうか」

 「王都なら、1万ドラでもすぐ買い手がつくでしょうが、ここはそんなに裕福ではないので」


 「実は、これ400ドラなんだ」


 「へ、400ドラ? 魔導具のコップが?」

 

 「実は、このような商品が馬車いっぱいある、

あまり高値をつけるとダンマスが煩いので、原価の10倍以下にしてくれ」


 「どうだ、やってみるか」


 「もちろん、喜んでやらせていただきます、ハイ!」


 どうやら、私にも幸運が巡りこんできたようだ。


 

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