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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第五章 大三元帝国
211/518

210 アレーナの雑貨屋

 私の名は、マリア ・ロドリゲス、アレーナ港町で雑貨屋をやっている。


 旦那は、昨年流行病で亡くなっちまった。今じゃ母、娘の2人暮らしさ。

店を手伝ってもらうのに、2人の奴隷を雇い入れた。


 ここのところ町が慌しい、それも近くにセブンスターダンジョンていうのが出来てからだ。

ダンジョンが近くに出来ると、町が発展すると言われているけど、

確かに、町が賑わって来た。


 最初は、こんな南国だから、すぐ潰れちまうよ、との噂だったが粘っている。


 その後、領主の娘、タチアナお嬢様が、

そのダンジョンの敷地に学校を作ったと噂が飛んできた。


 孤児院もそっちに引っ越して、なんか立派になったらしい。


 さらに、そのダンジョンの敷地には、立派な建物が建ち始め、

その中でも一番立派なところで食事が出来るらしい。


 なんでもレストランとか言うそうで、週末の土・日は招待券があれば、

なんでも無料で豪華な食事が食べられるらしい。


 その噂はどうやら本当で、うちの店にも金のスプーンや金のフォークを持ってくるやつがいた。

それには刻印が入っていて、ギルドじゃ買い取り不可らしい。


 あたしは足元をみて、めいっぱい安値で買ってやった、普通なら1万ドラ以上はする品を、

たった千ドラで買ってやった。


 そしたら、その後も金のスプーンを持って人、来るわ来るわ、

こりゃダンジョン即、破産だと思ったが、翌週も無料食事会は開催された。


 しかも、ダンジョンと町を繋ぐ道は整備されて、豪華な馬車まで走り出した。


 学校関係の噂も入ってきた、なんでもタチアナお嬢様が学園長で、

名前はタチアナ学園、なんと授業料無料、しかも、朝と昼の食事付き、

うちの領主さん太っ腹すぎ。


 豪華な馬車の送迎も無料で、しかも安全のため冒険者が護衛につく、

最近では、子供たちを学園に通わせるのが、流行となっている。


 うちも、店の戦力減るのは痛いが、将来読み書き計算ができれば、

店の跡を継いでもらうことも可能だ、娘も行きたがっていたし即入学だ。


 学園から帰ってきた、娘オリビアが、興奮状態で喋り始めた。


 「おかあさん、あそこすごいよ、食事美味しいし、用足しがポットンじゃないんだよ」

 「中もすごく綺麗だし、今度おかあさんも一緒に行こう」


 つづく。



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