209 引き分け
なかなか決められなかったやつほど、文句が多い。
「この食いモンすげー美味いんだけど、酒はないのか?」
「俺はこの食いモンには、絶対酒が合うと思うんだが」
タダで食っているに、注文が多い。
しかし両方共に、さすが元飲食業やっていたせいか、捌きがうまい。
そうこうしている内に、お嬢様たちが子供たちを連れてきた、
お客の多さにびっくりしているようだが、室外はまだ少し席がある。
「すごいじゃない、大盛況ね」
「あまり、宣伝はしなかったはずだが、どこから漏れたんだか」
「いつもバイキングに、これない連中が、ここぞとばかり来たようだ」
「で、どうする、子供たち全員は座れないが、ホテルの方に同じもの用意しようか?」
「そうしていただけると、ありがたいわ」
ちょうど、初回の注文が一巡したので、注文量が減っている、なんとかなるだろう。
「はーい、みんなここだとイスがないから、ホテルの方に行きますよ」
「はぐれないで、ついて来てくださいね」
「はーい」
俺は、ホテルの方に向かい、12種のピザを20枚づつ並べてやった、
ジュースの準備をしていると、子供たちがやってきた。
勝手知ったる我が家のように、皿を取ってピザを持っていった。
飲み物は最近定番の、オレンジ、ぶどう、りんご、麦茶である。
俺は、お嬢様たちによろしくと言うと、ピザハウスに戻った。
その後は、一部問題があったが、無事終了した。
はあ・・・慣れてない人には、ちゃんとトイレ教えないと駄目か・・・。