203 元勇者一行2
俺たち元勇者一行は、やっとのことでルガトルポ公国についた。
ダンジョンマスターの中には、魔石を渡せば転送のサービスをしてくれるマスターもいる。
勿論運ばれる距離、量によって払われる、魔石の量も違うし、
航路が開かれていないところには基本行けない。
目的地のセブンスターダンジョンへの航路は、現在開設されていない。
噂では、ダンジョン協会とだけ、航路が開かれているみたいだ。
今回、我々は比較的、魔石の消費の少ない航路を選んだので、時間がかかってしまった。
ルガトルポ公国首都ボスリは、我々の大三元帝国と比べても遜色ない位発展していた。
さすがに港町であるために、海産物の種類も量も豊富で料理に期待が出来る。
さらに用足しも、水洗がかなり普及しており、衛生面でも不可ではない。
とりあえず俺達は宿をとり、ボスリを探索した。
飯は、やはり海産物が多く、割と素材の持ち味を生かした料理が多かった。
俺たちは、セブンスターダンジョンの情報を集めることにした。
飯屋の店員に、心づけを渡すと、いろいろと話してくれた。
「あれ、お客さんもセブンスターダンジョンに行かれるんですか?」
「あそこ、最近の話題のところなんですよ、なんでも飯がうまいとか」
「今年の夏休みには、店閉めて、うちも味の研究に行こうって、話してたとこなんですよ」
「うちを出て、右に真っ直ぐ行って、突き当りから左に3軒目に雑貨屋があって、
そこにセブンスターダンジョンの衣類が入荷したらしいですけど、まだあるかなあ?」
「それにしても、お客さんルガトルポ語うまいですね、外から来る人多いですけど、
うまく喋れる人少なくて・・・」
それにしても、うちの聖女と賢者は語学堪能でよかった、
俺は全然わからなかったけど・・・。
雑貨屋に行って見たが、もう売り切れてしまったとの事、残念。
でも、噂では悪い評判はなかった、少しは期待してもいいのかもしれない。