019 ダンジョンバトル1
マッシモ・ココ視点
どうやら、ここのことが、ばれてしまったようだな。
しかし、2ヶ月もの間、よくばれなかったものだ。
それだけ、王国騎士団が弛んでいる証拠だ。
さあ準備は万端だ、たっぷりとお出迎えしてあげよう。
マッシモ・ココは、復讐の笑みを浮かべるのであった。
第四騎士団視点
一方、王国騎士団の若手面々は、
「あーあ、貧乏籤を引いちまったなぁ。
どうせ行ったら、はぐれ者の魔物がいるだけだろ」
「まあそうだろうけど、これも仕事のうちさぁね」
「おい、場所からするとこのあたりか」
「お、ちょうどこの穴か、なんだかちゃんと階段があるぞ」
「とりあえず、入ってみるか、魔物がいるかもしれないから、
十分注意をするように」
王国騎士団は階段を下りて行った。
そこには、自然発生ではありえない、通路があった。
「おい、なんだこりゃ、ちょっと薄暗いが、灯りもあるぞ」
「こりゃ、誰が住んでいたんじゃないかな」
「とりあえず、もう少し奥まで進んでみよう」
マッシモ・ココ視点
ふむ、騎士団は全部で5人ですか、まあ少ないですが、
もうちょっと進んでもらって、
部屋に入ったら、遊んで差し上げましょうか。
第四騎士団視点
「隊長、こっちに大きめの部屋がありますよ」
「よし、すぐ行く」
「結構でかい部屋だな、全員揃っているか」
その時だった、部屋の扉が閉じられた。
「なんだ、どうなっているんだ」
「隊長、おく、奥・・」
奥から武装した、豚の魔物、オークが5匹現れた。
マッシモ・ココ視点
騎士団が5人なので、こちらも数を合わせてあげましたよ。
ただし、ただのオークではなく、上位種のハイ・オークですけど。
初戦で負けるわけには、いきませんからねえ、フフフ。
第四騎士団視点
「オークだと? それも5匹・・ありえない、
何か罠の匂いがする、王都に早く帰って報告せねば」
ブモモモモ・・
絶叫をあげながら、オーク軍団が王国騎士団に襲い掛かった。
王国騎士団は、防御体制をとったが、
パワー全開のオーク軍団に、一人、また一人と薙ぎ飛ばされ、
あっという間に、王国騎士団は全滅した。