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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第五章 大三元帝国
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195 大三元孤児院

 俺は大三元帝国へと向かった。


 さすがに、この星のナンバー1だけあって、それなりに発展している。

多少の備蓄があるのだろう、そんなにはひどい状態ではなかった。


 それでも、東西にある孤児院は、先の内戦で両方共人数が倍になり、

また教会からの資金提供も打ち切られたため、運営状況は芳しくなかった、

孤児院のOBからの支援でなんとか、賄っている状態だ。


 両方共に40人位の、孤児がいるみたいなので、一人当たり10万ドラくらいで、

ダンジョンインゴッド小を4個づつ寄付した。


 問題だったのは、モルゴンの方だった。


 内戦で負けた傷跡か、町はひどく荒れており、一般人でさえ食べるのに困っている状態だ。

元から、中央の搾取がひどく、経済的に苦しかったので、声をあげたが、

結果的に潰されてしまった。


 他国へ逃げようにも、国境は完全封鎖されており、座して死を待つ状態だ。


 俺は、町に1つだけあるという孤児院を尋ねた、

孤児院は人気もなく薄暗く静まり返っている。

 

 「ごめんください」、やつれたおばさんが出て来た。


 「どの様なご用件でしょうか? うちにはもう出せるものは何もありませんが」


 「いえ、寄付をしに来たのですが、子供たちが少ないように思えるのですが・・・」

 「聞いたところですと、80人位いると・・・」


 「子供たちは、山に食べ物を探しに出ております」  

 「今、寄付をしていただけると聞こえたのですが、いかほどしていただけるのでしょうか?」


 「まあ、それは他の子供たちが帰ってきてから決めよう」

 「それより、そこにいる少女はだいぶ衰退しているようだが・・・」

 

 「彼女は、食あたりをおこしておりまして、

食べ物があれば回復すると思うのですが・・・」


 彼女の顔をみると意識はあるようで、にっこりと笑い返してきた。


 「笑い返せるようだから、これを飲むことはできるだろう」

 「ポーションと呼ばれる物だ、飲ませてやるといい」


 彼女は、俺から中級ポーションを受け取ると飲み込んだ、

少し噎せ返ったが、顔が赤みを帯びてきたように見えた、多分大丈夫だろう。


 そんななか、子供たちが帰ってきた。


 「院長先生、もう山に全然食料ないよ・・、あれそこのおじさん誰?」


 「お兄さんは、この孤児院に援助をしにきたんだ」


 つづく 



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