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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第五章 大三元帝国
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193 ドラゴン神教

 俺は今、ジョゼ領主とタチアナお嬢様とカロレ副園長とで、4者会談をしている。


 おもな内容は2点、国王からのおねだりと、大三元帝国の難民についてである。


 結構うちのダンジョンも有名になりつつあり、国王の耳にも止まったようだ。


 そこで、この間協会とヨンが遊びに来た時、お土産にレトルトカレーを出したのだが、

 どうやら、それが国王の元にもいったらしく、近く使節団を向かわせるので、

 ぜひ、献上をして欲しいとのことだ。


 「ヨンのやつめ、国王にお土産持って行ったのか・・・」


 「ちょっと待て、今ヨンとか言わなかったか?」


 「ええ言いましたよ、ヨンて」


 「まさかとは思うが、ドラゴン、ヨン様ではないよな?」


 「ええ、そうですよ、最近よく遊びに来て、

この間の接待の時に、いた若い方の男がヨンですよ」


 「エエーー」  皆さんが固まってしまった。


 何とか口を開いた領主たちは、「でもあの場にいたのは、確か人ではなかったか?」


 「ああ、あの2人は、人化の術が使えるから、人のとこ来る時は人化してますよ」


 「ちょっと待て、なぜそれを先に言ってくれなかったんだ」

 

 「え、遊びに来ただけですから、問題でもあるんですか?」


 「星野さん、この国の国教は知ってますか?」


 「あ、そういえば知らないかも・・・」


 「この国の国教は、ドラゴン神教です!」

 「ヨン様は、そのドラゴン神教の神であり、教祖様でもあらせられます」


 「かの昔、この国が隣国から攻め込まれた時、守ってくださったのがロン様です」


 「今は、代替わりをしてヨン様が守護をしていただいてますが、

そのお二方は、わが国にとっては非常に大切な方なのです」


 「今もそのお二方のご威光により、この国は発展と繁栄をしているのです」

 「それを早く言っていただければ・・・」


 おいおい、なにが諦観者だ、結構政治に口出しているじゃないの・・・。

 

 まあ、領主も国王からの要望に、「レトルトカレーも出せません」じゃ、

カッコつかないだろうし、用意してやるか。


 つづく。 

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