191 元勇者一行
元勇者一行は、旅に出ることにした。
問題は、北周りか、南周りかである、若干北周りの方が遠回りになるが、
悪路が少なく、都市も多い。食料等も途中補給できるし、北周りを選択した。
北周りだと、ジンギギスタンを通り、インチョキ教もある。
メンバーは、戦士チェンシー、聖女シュン、
賢者チィツア、元聖女チェンシエンゲンである。
「どうする、ギルドと教会は寄っていくか?」
「どうせ宿をとることになる、アララトにあるから寄るだけは寄りましょう」
「こっちで仕事をするかもしれないし」
こうして、元勇者一行は、ギルドと教会に行くことになった。
ギルドに行くと、「おいおい何で俺たちがCランクなんだ、向こうでは役満級だったのに」
「しょうがないでしょ、国が変われば、ギルドも変わり、ランク付けも変わるんだから」
「文句を言わないで、教会の方もとっとと済ませましょう」
一行はさらに、教会に行くと。
「ようこそいらっしゃいました、本日は行方不明になっている魔王の調査ですか」
「いえ、本日はたまたまこちらによることになったので、ご挨拶だけでもと・・・」
おい、そうだよ行方不明になっている魔王のこと、すっかり忘れていたよ。
それに、ファン・ゴンにいた、あのモンスターたちも、どこに行ったんだ?
モルゴンのダンジョンに出たとかいう、ミノタウロスも姿消してるし、
協会は、なにか企んでいるのか?
魔王のことも気になるが「おい、どうする簡単な依頼受けて資金の補充するか?」
「別に急ぐ旅でもないし、良いのがあったら受けるでいいんじゃないかしら?」