184 協会の悪巧み
星野ダンマスの感謝会が終わった数日後。
「バリビューン理事長、星野さんのダンジョンの進捗状況気になりません?」
「ダンジョン協会総本部としては、現状のダンジョンを調べるのも、
重要な職務だと思うのですが」
「え、でも転移には魔石使用することになるから」
「大丈夫です、クンリョウさんも、他のダンジョン見てみたいと言って、
魔石はクンリュウさん持ちですから」
「あら、そうなの、じゃあ現状の調査も重要な職務だから行かないとね」
「で、いつがいいかしらね」
「土・日の昼が、バイキングとかやっていて、すごい人気らしいですよ」
「あなたよく知っているわねえ・・・」
「本人に聞きましたから」
「連絡の方は、私から入れときますね」
★ ★ ★
最近は、土・日のバイキングも慣れてきて、割とスムーズに行くようになってきた。
子供たちも、お金がもらえて、さらに交代でご馳走が食べられるとあって好評だ。
ダンジョンコアを見ると、協会からの連絡が入っていた。
「今度の土曜お昼に、現状のダンジョンを把握すべく、
視察に行きますのでよろしくお願いします」
ダブラスさん、最初からこれ目的だったのね、随分根掘り葉掘り聞いてきたから・・・。
でも、人数書いてないじゃないか、まあ魔石の問題もあるし5・6人てとこか?
料理長とも相談して、一部バイキングをビュッフェにするか。
昼だから、酒は出ないよと返事しておくか。
一応、視察なら酒出しちゃ不味いよな・・・。
つづく