180 アレーナ商工会
ルガトルポ公国アレーナは、港町だ。
港町だとはいっても、衣食住は必要で、勿論それを売る店もある。
ついこの間、衣類の提供が領主の許可を得て始まった。
少しお高いが、品質、耐久性ですぐれており、特に汗の吸い取りが良いと評判である。
俺の卸の、5倍から8倍位で売れれており、ボッタじゃないのかの指摘をしたが、
既存の商品を守るためとか言って、様子を見ようという線で落ち着いた。
で、今他になにかないかと、商工会のお偉方?が交渉に来た訳である。
俺は、モンスターハウスのそばにある空き地に、ドーンしてあるニ○リを案内している。
インフラ(電気)は繋いでいないので、中は真っ暗である、
ちょっとした、お化け屋敷を探検気分である。
まあ、次来る時までに電気くらい繋ぎ込みを検討しよう。
商工会の方々は、LED2WAYランタンを手に持ち、
まるでお宝の山を見るような面持ちで、商品を触っている。
ちなみに、今持っている懐中電灯は、置くこともでき、
値段は小売二千ドラ、卸しで千ドラだと言ったら驚いていた。
一番驚いていたのは、店の大きさと種類の豊富さだ、
一応ベースとなった店は、600坪ちょっとで、あそこでは中堅クラスだが、
この星からすると、超大店舗なのだろう。
そうそう、卸は10個単位で、ばら売りは一切していない。
わざわざ小売と言ったのは、人が揃い次第自力で販売するためである。
懐中電灯みたいな、魔導具は、最低でも10万ドラはするらしく、
1/100しか、しないランタンは、ぜひ売って欲しいと嘆願された。
今日のところは品評会なので、一切販売の予定はない。
最初は、希望商品は、50品目以下にしてくれといった。
折角なので、食事でもどうかと、ニ○リのキャンプセットを出して、
ツナサンド、ローストビーフサンド、かつサンド、ハンバーガー、ポテトを並べてやった。
飲み物は、サイダー、オレンジジュース、アイスティである。
みな初めて飲み食べる物らしく、「なんじこりゃ、うめー」と煩かった。