017 ダンジョンの育成
こうしてマルコのダンジョン生活が始まった。
魔物を召還しては、訓練をして、
またある時は、魔法適正のある魔物には魔法を教えた。
さらに召還には、魔物だけでなく、剣や法具も召還できることが分った。
イカ・タコ星人がくれた冊子に、ちゃんと載っていた。
冊子によると、魔物はモンスターと呼ばれているみたいで、
これからは、そう呼ぶことにしよう。
魔石の製造も順調だ。
魔石は長時間ディエヌエーとかいうものが触れていると、
変質をおこし、魔物に変わる物があるから、
取り扱いには十分注意をしろと。イカ・タコ星人から注意を受けた。
まあよく分らんから、丁寧慎重に扱えばよかろう。
王都侵攻作戦が、イカ・タコ星人と協議された。
まずは、王都の近くにダンジョンを建設。
そこへある程度、兵力を蓄えて、誘き出し、
王軍の兵力を削ぐ、ある程度削いだところで、
民集に蜂起を促し、民主国家を設立するというものであった。
わしは、手緩いと思い、
「モンスターを直接ぶつけることは、できないのか」と言った。
「現状では、モンスターの数、質ともに、またまだで、
とても攻城戦は、無理」と言いかえされ、しぶしぶ諦めた。
攻め込むために副官が必要とのことで、
イカ・タコ星人に、五芒星の描かれた、でかい機械の部屋に案内された。
でかい機械らしき物の頂点には、黒い大きな石版が立っていた。
黒い大きな石版は、3つあって、それぞれ役割が違うそうだ。
必要に応じて、交換をするらしい。
どのような人を、召還したいのかと尋ねられた。
わしは「過去の戦争で、一緒に戦った同士、マッシモ、ココが良い、可能か」
と言ったら、今セットされている石版は、降霊術も入っており可能とのことだった。
こうして、この星初の、ダンジョンVSアリタイ王国との戦争が始まった。