173 大三元侵攻
その頃のダンジョン協会。
「大三元禁軍が、モルゴンに向けて進軍を開始したみたいです」
「まさかとは思うけど、あのダンジョンの秘密、気づいてないわよねえ?」
「一応、ロンさんところに預けている、クンリョウさんに連絡しておいた方がいいか?」
「どうします、星野さんにも連絡取っておきますか?」
「とりあえずは、まだいいと思うわ」
★ ★ ★
「クンリョウさん、実は中央がモルゴンに今進軍してまして、
情勢は、中央やや有利なんですけど、ダンジョンに隠してある魔石、大丈夫ですか?」
「何で知っとんじゃ!」
「当たり前ですよ、ここはダンジョン協会本部ですよ、
どの位のマナが集まって、どの位の量を消費したか分ります」
「クンリョウさんは、いつもダンジョンポイントが1万になる前に、
魔石とかポーションに交換していたのも知ってます」
「あれが、万が一、大三元禁軍の手に渡るとめんどくさい事になります」
「もしよろしければ、協会の方で預かりたいと思うのですが、いかがでしょう」
「大丈夫だとは思うが、そう言われると不安になるな」
「でも取りに帰ったところを、その禁軍とやらとバッタリだと困るぞ」
「そこは大丈夫だと思いますよ」
「あなたを助けに行ってくれた彼に、また行ってもらいますから」
「おお、やつか、ちょっと見ただけだったが、
強そうなモンスター連れておってビビッタわい」
「それでは、彼に早急に手配とりますね」