169 ラザロウお嬢様
話は戻って、ホームタウン、セブンスターダンジョン。
アビトラ国ガリから戻ってきた、俺は大忙しだった。
そう、移住希望者が結構いたのだ。
中には、浮浪者のごとく勝手に、掘っ立て小屋立てて生活しようとする輩まで現れた。
仕方がないので、マンション群を大量生産中だ。
一応、主幹線道路を挟んで、商業地区と住宅地区に分けている。
主幹線道路に近い、マンションの1階は店舗にする予定だ。
何棟か、インフラの接続が済んだら、タチアナお嬢様から声が掛かった。
「実は、ラザロウがこっちに住みたいて言ってるのよ」
「この建物は、そのためのものでしょ」
「こっちに住めれば、学園で子供たちに勉強を教えられるって」
「え、他国の領主の娘が、自国に住まないで、こっちで生活して良いんですか?」
「それは、大丈夫よ、実際王都の学校では、他国からの生徒が住み込みで生活しているわ」
「わかりました、それで給料と、ここの家賃はどうするんですか?」
「給料は、マティルデ姉妹たちと同じで、そのかわりここの家賃はタダで」
「それと、入学希望者がいるんだけど、受け入れてもいいかしら」
「わかりました、その条件で結構です、受け入れは学園長の判断でご自由にどうぞ」
「最初から、そのつもりで寄宿舎部屋多めにしたので」
「それと明日より、一部食事の内容の変更と入れ物の変更をします」
「入れる方向と、溝にはめ込んでもらうと、料理が出る仕組みにしました」
「とりあえず、明日の昼のカレーライスからです」
「そのカレーライスだけど、子供たちには好評だけど、もうちょっと辛くならないのかしら」
「ホテルのバイキングのカレーは辛くて美味しいから」
「あれは、子供用に辛くなくしてるんです、あとで辛くなる粉を差し上げます」
「それで調整してください」
俺はその後「とび○らスパイス」をお嬢様に渡した。