165 コロナウイルス2
奥さんを治療してやった、俺は神のように崇められた。
まあ、やっていることは、神の奇跡に近いから問題あるまい。
どうやら、この男も感染しているようだ、
ただ初期なので症状は出ていないし、元気だ。
俺は、同じように、この男にも治療してやった。
俺は、この男にこの村の人口を聞いた・・。
「え、人口6千人強・・」「村じゃないジャン」
「人口の1/3が感染していたとしたら、2千人」
「うーん、そんなに直に治療していたら、時間が・・」
まあ、モンちゃんたちには、作り置きしといたから大丈夫だろう。
何か、よい策を考えるんだ俺!
そうだよ、湿布薬に魔法陣貼ってやって、光源を肺の中に入れてやればいいんだ。
確か、肺の厚さは17cm位だから、
貼った方向から8.5cmで真ん中辺に行くはずだ。
あ、問題があった、おっぱいのでかい人どうしょう・・、
ちちの上から貼ると、肺まで光源が届かないかもしれない・・。
そうだよ、ちちのでかい人だけ、おれが直に治療してやればいいんだ。
うーん、ナイスベリグッド!!
その時、心の中に声が聞こえた気がする「背中から貼ればいいのでは」
仕方がないので、俺は魔法陣に紐付けした湿布薬を4096枚用意した。
「おい、おまえこの村に詳しいか?」
「はい、この村のギルドに勤めておりますので、ある程度はわかります」
「よしお前、ここに約4千枚、特性湿布薬を用意した」
「これを咳とかしている病人の背中に、左右に、1枚づづ貼れ」
「この湿布薬には、この病に効く、魔法が封入されていて」
「貼ると回復に、向かうだろう!」
「本当でございますか、祈祷師さま」
あ、協会と教会、間違えているなこいつ。
「違う、教会ではない、ダンジョンパワーだ」
「まあいい、他の患者も実戦で見せてやるから、案内しろ」
こうして、何人かを、背中から湿布薬を貼って治療してやった。
湿布薬は透明なシート剥がしてから、1分で魔法陣が発動するようにした。
貼り直したりして、無駄球が出るのを防ぐためである。
あとは、男のギルドメンバーが一生懸命に治療をしていった。
「うーん、なんか疲れたな、心の声がしなければ・・」
俺は、あと、だるいやつとかいたら、これを飲ませるようにと、
中級ポーションを512本置いてきた、大奮発だ。
これで免疫力があがり、もし陽性でも初期なら治るだろう。
今日は、これで帰って、モンちゃんたちと、やけくそパーティでもするか・・。