151 魔王組
ポンシェ・ダンジョン四天王の1人、シャンウーが声をあげた。
「ダンジョンコアによる紐付けが、今切れた」
「そうだな、我らもって3日、早ければ今日か・・」
「色々あったが、此処に至っては諦めるしかないか・・」
「そう言えば、ラン・スウのやつは鞍替えしたとか言ってたが、
あいつの紐付けはどうなっているんだ?」
そこへ、1人のミノタウロスがやって来た。
「皆さん、食事の時間です、本日は外で花火とか言うのを見ながら食事です」
「花火?」
俺たち魔王組みは、ミノタウロスに案内され外に出た、
そこには、多量の肉と、なにやら飲み物が用意されていた。
「最後の晩餐か、粋な計らいをしてくれたもんだ」
「折角だから、ご相伴にあやかろう」
「肉は、焼いて、そこにある好みのタレで食べてくださいね」
「言われた通り、肉をトングというハサミみたいなので。
つまんで焼いてタレを漬けて食べてみた」
「う・うまい最後にこのようなものが食べられるとは・・」
やつらのマスターが近づいてきた。
「どうです、うまいでしょ、あっちに飲み物と野菜がありますのでどうぞ」
見れば、オークとミノタウロスは、黄色いエールみたいのを飲んでいる、
みんな、楽しそうに談笑している。これがマスターの差か・・。
しかし、夜だというのに、この明るさは何だ?
突然、小さな音と共に、火花が夜空に上がった、それはその後大輪の花を咲かせた。
魔王組は全員、口を開けて呆けたように魅入ってしまった。
やつらのマスターがまた近づいてきた。
「どうです、綺麗でしょ、俺についてくれば、
またこのような新しいものが、見れるかも知れませんねえ」
魔王組は、新しい時代を見るために、このマスターについて行くことにした。