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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第四章 勇者編
152/518

151 魔王組

 ポンシェ・ダンジョン四天王の1人、シャンウーが声をあげた。


 「ダンジョンコアによる紐付けが、今切れた」


 「そうだな、我らもって3日、早ければ今日か・・」


 「色々あったが、此処に至っては諦めるしかないか・・」


 「そう言えば、ラン・スウのやつは鞍替えしたとか言ってたが、

あいつの紐付けはどうなっているんだ?」

 

 そこへ、1人のミノタウロスがやって来た。


 「皆さん、食事の時間です、本日は外で花火とか言うのを見ながら食事です」


 「花火?」


 俺たち魔王組みは、ミノタウロスに案内され外に出た、

そこには、多量の肉と、なにやら飲み物が用意されていた。


 「最後の晩餐か、粋な計らいをしてくれたもんだ」

「折角だから、ご相伴にあやかろう」


 「肉は、焼いて、そこにある好みのタレで食べてくださいね」


 「言われた通り、肉をトングというハサミみたいなので。

つまんで焼いてタレを漬けて食べてみた」


 「う・うまい最後にこのようなものが食べられるとは・・」


 やつらのマスターが近づいてきた。


 「どうです、うまいでしょ、あっちに飲み物と野菜がありますのでどうぞ」


 見れば、オークとミノタウロスは、黄色いエールみたいのを飲んでいる、

みんな、楽しそうに談笑している。これがマスターの差か・・。


 しかし、夜だというのに、この明るさは何だ?


 突然、小さな音と共に、火花が夜空に上がった、それはその後大輪の花を咲かせた。


 魔王組は全員、口を開けて呆けたように魅入ってしまった。


やつらのマスターがまた近づいてきた。


 「どうです、綺麗でしょ、俺についてくれば、

またこのような新しいものが、見れるかも知れませんねえ」


 魔王組は、新しい時代を見るために、このマスターについて行くことにした。



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