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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第四章 勇者編
151/518

150 ポンシェの崩壊

 「さて、そろそろ仕上げと行きますか」


 実は、ファン・ゴンにある分家ダンジョンコアから、

モンスターがマナを吸い取っている様にみせているのは偽装で、

俺が、それに見合うくらいの量を吸い取っていたのである。


 モンスターは、俺の紐付けによって俺からマナを供給されており、

ダンジョン外でも、自由に行動ができるのは、その為である。


 俺は、分家ダンジョンコアからの吸引率を上げた。


       ★  ☆  ★


 「どうしたことだ、マナの消費率が上がっている」

「チャンチングウたちが失敗したのは分るが、なぜ逆に消費量が増えるのだ」


 「もう、手持ちの魔石も少ない、枯渇するのは時間の問題だ、

おそらくは今日いっぱいしか持つまい」 


 「あとは、協会に頭を下げて、生き残りを図るしかない」


       ☆  ★  ☆

 

 協会に、一つの連絡が入ってきた、ポンシェダンジョンからである。

これから、そちらに向かうので、ぜひ話を聞いて欲しいと。


 「バリビューン理事長、今日は頼みごとが有ってやって来た」

「うちと、ファン・ゴンに送った、ダンジョンコアの紐付けを解いて欲しい」


 「はあ?」


 「はあ?じゃないだろ、そっちがドラガンから過剰なモンスターを送り」

 「故意に、桁あふれを起させ、こっちを潰そうとしたことはわかっているんだ」


 「なにか勘違いをしているようなので、一応言っておきますが」

 「ドラガンからモンスターは送ってませんよ、ロンさんは無関係です」


 「過剰なモンスターについても、今回に限り、

上位のモンスターが行く場合もあると契約書にも書かれていますよ」


 「じゃあ、あのモンスターたちは、どこから出たんだ」


 「いつもの通り、マルコダンジョンからですよ、ちょっと育ちすぎましたが」


 「ばかな!!」


 「お話が以上でしたら、お帰り願えますか」


 「ま、待ってくれ、俺が悪かった、取り合えず紐付けを解いてくれ」


 「そう言われましたも・・」


 「わかった、不正な収得は今後はしないと誓おう」


 「今までの、不正収得はどうなさるのですか?」


 「今までの分は、見逃して欲しい」

 

 「お話になりませんね」

「ダブラスさんお帰りのようですから、魔法陣までご案内してください」


 こうして、ポンシェはポンシェダンジョンへと返送された。


 帰ってみると、もうマナ残量はゼロであった。


 殺気に満ちた、モンスターにより、ポンシェはタコ殴りに合い、

ダンジョンコアも破壊された。


 ダンジョン1位の、ポンシェダンジョンの崩壊である。

 

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